ジオラマ制作状況

ジオラマ制作の進捗状況をお知らせします

     
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日付 活 動 内 容
2015年7月8日 館林城ジオラマが完成して昨年11月、市民ホールに展示しましたが、最初に壊れたのが南櫓の鯱です。ちょっと手を伸ばすと袖口が引っかかるんでしょうね、取れて落ちていました。そこまで考えていませんでした。
それに比べて千貫門の鯱は安全と思っていましたが、なんとこちらは途中から折れて重症です。部品の再作成から始めなければいけなかったのですが、ジオラマ制作会社さんに無償で作って戴きました。(感謝!)
ところが、鯱の大きさが二重櫓と千貫門では違っていました。初期のものも1サイズしか作っていなかったので、原型師さんが大きさを調整していたのでしょう。その作業をこちらでやらなければいけないことになったのですが、そこは素人で苦労しました。 まずは、大きさ。ようやく縦4mm、横3mmというところまではわかったのですが、鯱の形を残しながら小さくするのはなかなか難しい。なにしろ指先で持てる大きさの限界です。どうにか大きさを近づけて残った現物と比べてみましたが、どうでしょうか? まあ、こんなものかと金色に塗装して完成したつもりでしたが、最終的に文化振興課さんの意見を聞いたら、「もう少し調整してみます」ということで、最後はお願いしました。
そして、完成したものが最後の写真です。ちょっと太めに見えますが、あまり違和感なくできたと思います。そんな苦労をしのびつつ、是非見に来ていただけたらと思います。
千貫門・鯱のサイズ 左側は欠けた鯱。右は削った鯱部品と現物比較
塗装しました!修理完成!!
2014年11月13日 館林城ジオラマが完成し、本日無事に納品されました。納品に立ち会っていただいた方の間では好評でしたが、皆さんはいかがでしょうか?とにかくホッとしました。
随所に模型製作に携わったメンバーの苦労や工夫の跡があるのですが、全体的にすっきりとした出来上がりで、地形や建物の一つ一つを味わって戴ければと思います。上から見るというより、 少し腰を落として水平に近い方向からご覧いただくと、より雰囲気がつかめます。東西方向から見ると更に良いですし、西から見ると登城の気分がわかるような気がします。
11月16日の午後1時から館林市役所市民ホールで市への贈呈式があり、その後に一般公開となります。
本丸を中心に 二の丸を中心に
三の丸を中心に西方向から全体
東方向から全体 本丸の二重櫓
2014年11月11日 いよいよ13日の納品に向けて最後の訪問になりました。制作担当の原型師さんには本当に良くやっていただいています。残念ながら、この日での完成は なりませんでしたが、粛々と完成に向けて製作が進められていました。細かい所まで悩みながら、いろいろと工夫していただいています。でも最後は全体の雰囲気が重要だとのことです。 ディテイルにこだわりながら全体を調整するなんて難しそうです。
13日の納品状況はこのページで改めて報告します。
全体像 本丸〜二の丸
三の丸尾曳稲荷神社
南郭二重櫓と二の丸 稲荷郭と外郭
2014年11月8日 黙々、着々と制作が進められていました。蔀土居も全て作られ、南郭・柵門脇の石垣対応も終わり、基盤(地形)の部分は完成です。神社・参道の 石畳まで付けていただきましたので、雰囲気がすごく伝わると思います。また、沼の色付けも終わりましたが、とても平面とは思えないような深みを感じる仕上がりです。
建物は御殿の縁や庇などの細かい部分を丁寧に作って戴いたので、確認を行いました。御殿を囲む塀などの対応もありますが、あと少しです。米蔵の屋根対応など残った建物も含め全ての建物が一応揃ったので、 数と配置の確認をしてみました。二の丸御殿の中に井戸があって城絵図には記載されていなかったのでカウントから漏れていましたが、余分に作られていたのでホッとしました。さすがプロですね。
建物は大きめに作ったので配置できるか心配でしたが、外郭の一部(ここには米蔵が多い)にギリギリのところがある以外は大丈夫そうです。思った以上に賑やかになるでしょう。
いよいよラストスパートに入りました。もうご担当者の感性にお任せして、大船に乗った気分で11日の完成を待つことにします。
本丸・南郭・八幡郭 二の丸
三の丸稲荷郭・外郭
外郭 稲荷郭・外郭
二の丸御殿(南から)二の丸御殿(玄関正面)
2014年11月6日 ずっと大詰めが続いていますが、まだ完成していません。でも、ご担当者には作業を一生懸命進めて頂いていますので、しっかりしたものが出来ています。
蔀土居がちょうど作成中(本丸・二の丸の白いもの)ですが、地形や草の生え具合はほぼ完成です。「草の種が集まりそうなところや人に出入りが少なそうなところには草を生やす」というように 細かい点まで考えているそうです。そういうところはスペシャリストは凄いですね!
建物の方は千貫門はもうぴったり設置されていました。二重櫓の屋根も見栄えある仕上げになっていて、神社も出来てきました。1つ1つ入念に取り組んでいただいているので楽しみにしてください。
唯一気がかりなのが、やはり16日に間に合うか?です。ご担当者は”大丈夫。だいたいこんなペースはいつものこと。”ということで、それを信じて待ちます。
また、1枚目のパネルの原稿が出来てきたので、校正して来ました。少し修正がありますが、もう大丈夫でしょう。後はパネルその2を待っています。
千貫門(完成形) 二重櫓(完成形)
全体像パネル(その1)
2014年10月30日 もう大詰めの調整ですが、調整事項も残り少なくなり、確認がメインです。その中で二の丸と三の丸御殿や神社・井戸の配色を決めてきました。神社の鳥居はデザインしたものが 思ったものよりも小さかったので、原型師さんの発案で既存のものを使うことにしました。
下の写真は前半で沼の色や土塁の草の生やせ方などをご覧ください。城らしい雰囲気が出て来たと思いますが、木を植えると更に雰囲気が変わるでしょうね。少し草が多そうな感じもしましたが、尾曳稲荷神社予定地などの 建物を建てる場所と何もない場所では変化を付けるということです。本丸、二の丸、三の丸については整備が行き届いていると思われますので、草は少なくなります。なお、尾曳稲荷神社境内と三の丸の庭園には「つつじの植え込み」を 作っていただくことにしました。
また、建築物については着々と仕上がっており、出来たものを確認してきましたが、二重櫓や御殿、神社などが残るのみです。御殿は少し手がかかりそうです。
最後にジオラマの全体の状態を載せました。これで本当に間に合うの?と思われるかもしれませんが、大丈夫とのことです。次回は6日に打ち合わせを行い、最終の修正点の検討をします。そして、11日が最終確認・検収となる予定です。
稲荷郭(尾曳稲荷神社予定地)・外郭・橋台 出崎(二の丸)
出崎(本丸)内下馬門と門脇の石垣
三の丸(彩色前) 神社(仕上げ前)
二重櫓(仕上げ前) 二重櫓仕上げ作業中
ジオラマ全体像(右半分) ジオラマ全体像(左半分)
2014年10月25日 架台ベースの部分については石垣のデザインが出来ていましたが、その他の進展はありませんでした。ちょっと心配ですが、担当者からは普通の制作手順からすると建築物が出来て、 その配置を調整するのと一緒に蔀土居を作りたいそうです。確かに蔀土居を先に作って建物が入らないと困りますが、こちらも100%の自信はないのでお任せするしかないです。
個別の建物はさすが!と声が出るくらいに仕上がりつつあります。色など何色も作って検討されたとのことで、塗り方なども素人にはわからない配慮がされています。未決定事項や不明点などの 意見調整もしてきましたので、建築物については後は担当者に全てお任せしました。やはり、二の丸・三の丸の御殿が最後の難関になりそうです。
石垣の模様 大番所(部品・彩色)
太鼓櫓(部品・彩色)役所(部品・彩色)
2014年10月18日 前回訪問時にお願いした沼から直角になっている部分に傾斜を付ける対応がほぼ完成していました。(下の写真の3枚目に稲荷郭が左上方にありますが、郭の端の白い部分です。)蔀土居や出崎は未完成でした。
架台ベースの対応をもう少し見たかったのですが進捗なほとんど無かったので、今回のメインは建築物が一通り出来ていたので設計図との確認となりました。1つずつ確認して行きましたが、二重櫓の屋根、二の丸の土台の部分と三の丸の屋根は残念ながら再作成になりました。二重櫓の屋根(本瓦)についても再検討をお願いしています。 それ以外にも細かい修正はありますが、大きさなどは設計図通りにできていましたので、仕上げや塗装を進めていただくようにしました。建物間のバランスもどうにか取れていたと思います。
なお、下に沼の色のイメージを載せましたが、実際はもう少し暗めです。沼に面した土の部分の草などの雰囲気もご覧ください。
また、展示用ケースを上部カバー付きにするのかどうか検討を求められました。カバーがあると見づらくなり、写真を撮ると反射したりして綺麗に撮れないそうです。
鯱(部品) 部品が続々と...
部品群と架台ベース千貫門(部品)
二の丸(部品) 沼の色のイメージ
2014年10月11日 予定では10日には建築物の製作が完了するスケジュールであったため、その確認と配置の調整のため、文化振興課様と委員会メンバーの6名で訪問しました。
10月4日の項に書きましたように、建築物のクオリティ向上に取り組んでいただいた結果、下の写真のように満足できるまでになりましたが、その影響で建築物は未完成です。でも、先週の報告と比べると、その差は歴然です。
しかし、ベースの現物を見るのはほとんどの方が初めてでしたので、細かく確認をしていただき、いろいろと修正事項のご指摘があり、ジオラマ会社に対応を依頼しました。その他にも、水面の色についての活発な議論などもあり、 建築物の確認ができなかったのは残念ですが、有意義な打ち合わせになりました。なお、ジオラマの上カバーと照明を付けるかどうかの検討が課題になりました。
また、「館林城絵図」のパネル原稿を作成し、パネルの製作を依頼しました。下の写真は白黒ですが、実際はもちろんカラー版となります。現代の建物位置との比較が出来るように、館林市役所、館林市文化会館、館林駅、館林郵便局および 三角公園の位置を示しました。
来週の訪問で建築物の詳しい報告が出来ることを祈っています。
本丸周辺 千貫橋(部品)
パネル原稿(全体)パネル原稿(主要郭部)
パネル原稿(城下町部)
2014年10月4日 ジオラマの製作状況の確認とオプションの詳細打ち合わせ及び全体日程の相談などを含めて、ジオラマ会社を訪問して来ました。
ジオラマのベースの部分は進捗がありませんでしたので、改めて5点の改善点への対応を依頼しました。また、建築物は3Dプリンターで出力したものが何点かあり、その確認と色の指定をしました。そのままOKのものはなく、 クオリティを上げる作業が必要です。建築物模型の写真を下に載せます。色の指定を改めて行ったので、この写真の色は仮版です。
オプションは追加パネル、照明、音響について相談し、方向性が出せたので詳しい調査を次回打ち合わせまでにお願いしたところです。見積もりも依頼しました。
なお、キャビネットも半月はかかるそうで、デザインは『マホガニー』(下の写真の赤丸で囲んだデザイン)が良く使われるということで、それでお願いしました。
初めての取り組みなので進捗の度合いがわからないのですが、業者によれば日程通りに、今月中に完成できるそうで、搬入の日程の調整を依頼されました。(11月上旬の予定です。)
千貫橋(部品) 南郭・木橋(部品)
本丸・柵門と木橋(部品)本丸・柵門と木橋(部品)
稲荷郭・柵門(部品)キャビネット(マホガニー)>
2014年9月23日 尾曳稲荷神社の絵馬に描かれた館林城二の丸・三の丸御殿の屋根は大屋根で茶系統の色になっています。大屋根なのか?何で葺かれているのか?と 悩んでいたところ、文化振興課様からご連絡をいただき、20日に相談させていただきました。その結果、大屋根にはこだわらず、格調高く「こけら葺き」にすることになりました。 御殿は複数の殿舎をつないだ形になりますので、屋根も連結されたものになります。
また、23日には会議で館林におみえになられた、県の文化財保護課や県立歴史博物館の専門家の皆様に館林城ジオラマの説明をさせていただき、いくつかのアドバイスを戴きました。
2014年9月17日 ベースの部分が形になりましたので、その確認を兼ねて、ジオラマ製作会社と今後の製作方法や日程を打ち合わせて来ました。
やはり実物を目の前に見ると、じわじわと感動が押し寄せてきます。皆さんにも早くお見せしたいと思いました。ベースの部分の完成度は想像以上に高く、微調整もそれほど大変ではなさそうで安心しました。(後日、修正箇所のお願いともども、概ねOKと回答済みです。)
また、これから建築物を個別に作っていくわけですが、その方法としてレーザーカットと3Dプリンターでの作成を提案されました。レーザーカットはシャープな線が出ます。一方、3Dプリンターで作ったものは柔らかい感じがしました。次の委員会で決めたいと思います。 (写真はサンプルでお借りした千貫門ですが、3Dプリンター製です。)
その他にも建物の配置や今後の納品までの製作・確認の日程を相談しました。こちらも詳しくは委員会で説明させていただく予定です。
ジオラマ・ベース(北から) ジオラマ・ベース(南から)
千貫門(正面) 千貫門(裏側)
2014年8月26日 9月よりジオラマの本格的な製作に入るにあたり、現状の進捗と製作に向けた作業の確認ために製作会社と打ち合わせを行いました。
7月10日の報告に書きました ジオラマのベースになる部分ですが、下の写真のような形になりました。(館林城を西から見た光景で、手前が三の丸)これは、言わば骨格のようなもので、これを手作業で自然な形に仕上げていくということです。土塁に石垣の模様がついていますが、 そういうものは簡単に消せるとのことです。現物は9月上旬に見ることができます。なお、その隣の写真は三の丸等で使用する「柵」で使用する部品で、尾曳稲荷神社絵馬に描かれたものと同じ形をしています。 既存のパーツで仕様が合うものは新しく作らずに、着色して使用します。
次に現在、作業中の建築物のデザインですが、最大の課題は屋根の細かいところが表現できてません。やはり入母屋造りで本瓦のなだらかな曲線が必要ですが、システムの制約で表現が難しいようです。 個々の建築物は手作りするようですので、その作業の中で江戸時代の城郭写真を見ながら実現していただくことにしました。個別建築物のデザインの残りの制作に全力を挙げていただきます。
また、今後の建築物等の組み込みについて、建物配置や植栽、色などの決め方について手順の検討を行いました。ジオラマ委員会からも重要な部分は意見を出し、あとは製作会社にお任せすることになると思います。 その一例として下に城郭図を4つ掲載しましたが、これらは沼・水路の色を変えたものです。尾曳稲荷神社絵馬は明るいブルーですが、実際の沼の色とは異なります。 水辺の水生植物を考慮すると「濃い緑」が自然にも思えますが(古河城ジオラマなどはその色です)、大きなスペースなので全体の印象に関連します。
完成まで残り2月余りとなりました。お気づきの点がありましたら、ご指摘をお願いいたします。
ジオラマ・ベースの部分 柵の使用予定部品
沼色見本(青系・薄)沼色見本(青系・濃)
沼色見本(緑系・薄)沼色見本(緑系・濃)>
2014年8月8日 今後も多少の追加はあると思いますが、建築物の基本設計が終り、ジオラマ制作会社での製作用詳細設計が行われています。
そこで今までに制作した基本設計とジオラマ制作会社で製作中の詳細設計データを掲載します。基本設計は手書きのために見づらい点がありますがご容赦ください。ご意見などをメールでいただけると助かります。
なお、掲載データは順次追加していく予定です。

  図面管理一覧へ(クリックしてください。)
2014年7月25日 いよいよ建築物の設計に入りましたが、細かい部分の検討に入るにあたり部分的に詳細な画像を入手したら、千貫門や土橋門の両端の地面の高さに大きな差異があることが判明しました。 そこで、急遽、橋が滑り台にならないように外郭、稲荷郭などの地面を高くしました。
そのようなドタバタもありましたが、建築物の設計に入ることが出来ました。基本データを当委員会より提供し、それを元に細部にわたる詳細な設計データの作成をジオラマ制作会社で行います。 そして、二重櫓・千貫門(渡櫓門)・太鼓櫓・門・土蔵(米蔵と籾蔵)・土塀・柵・木橋・土橋の基本データが出来ましたので、検討会をこの日にジオラマ制作会社で行いました。 その結果、建築物の設計方法について共通認識を持つことができて役割分担も明確になり、不足している基本データの調整(追加提供)も行いました。
基本データの一部ですが、提供した基本データを掲載しますので、見たい建物をクリックしてください。なお、基本データの目的は建物の大まかな形と大きさを決めるのが主眼で、同時に明治初期に撮影された江戸時代の城郭写真を 合わせて提供し、細部は写真を参考にしていただくことにしました。(特に二重櫓などは細部までの基本データが書き切れないためです。)

  二重櫓  千貫門(渡櫓門)  土蔵(米蔵・籾蔵)
2014年7月10日 建築物を除いた郭地面、土塁、石垣、堀、沼などのデザインが完成しました。細かい部分までは判別できないと思いますが、東西南北に斜め上(北西と南東方向から) からの画像も追加しましたので、雰囲気を感じていただければと思います。
館林城城址(南から) 館林城城址(北から)
館林城城址(東から)館林城城址(西から)
館林城城址(北西から) 館林城城址(南東から)
館林城城址(真上から)
2014年7月1日〜4日 6月28日に説明したジオラマデザインの修正を制作会社でご対応いただいています。本来であれば、詳細な設計図面を作成できれば良いのですが、 部品点数が多く、また技術的にも日程的にも難しく、どうしても部分的な変更依頼をメールで行うことになってしまいます。
しかし、ジオラマ制作会社のご協力をいただき、毎日修正画像を入手して 確認を行いました。その結果、今日時点(7月6日)で少しの修正残りはあるものの、次の画像のように完成一歩手前まで来ることが出来ました。(建築物は除きます。) 随分と立体感が出てきて、ジオラマらしくなって来ていませんか?(自画自賛!)いろいろと評価していただき、奮ってご意見をお寄せください。
今後は個々の建築物の仕様の検討に入りますが、建物点数が多く日程も厳しくなりますので、ご協力いただける方はご連絡ください。
館林城城址(南から) 館林城城址(北から)
館林城城址(東から)館林城城址(西から)
館林城城址(真上から)
2014年6月28日 ジオラマ制作会社(東京)に出向いて、打ち合わせを行いました。6月25日にジオラマの修正を依頼しましたが、文書だけでは中々伝わらない点も多く、また、ベースの部分の実製作開始前に出来るだけ正確な設計にするため、 制作会社を訪問して変更仕様の確認をしました。
やはり、立体模型の設計図の変更を平面的な指示書で行った場合の理解の難しさというものがあり、結果的に非常に有意義な打合せとなりました。25日に行った修正依頼については、理解して戴けたものと 思いますので、変更結果を楽しみに待ちます。修正版が提供されたら、本欄に掲載します。
2014年6月25日 ジオラマのベースとなる地面の部分の仕様を検討して、制作会社へ連絡しました。なお、周囲の土居や石垣もベースと一体に考える必要がありますので、その仕様(高さ、幅など)も一緒に考えました。 土居の高さなどは『館林実記』などの資料にあったのですが、ジオラマでは実際にどの程度の高さにするかが問題です。
そこで、以前お邪魔してジオラマを拝見した某歴史博物館の館長さんに教えていただいた「高さ倍率」を思い出しました。これは、ジオラマのような縮小模型の場合、高さについて実際よりある程度高くしないと高低差が目立たず、城の特徴が 分かりづらくなるので、2〜3倍にしているところもあるようです。教えていただいたジオラマは1.8倍でした。
ただし、館林城のジオラマはそれほど大きくありませんので、あまり大きくしてしまうと土居が目立ちすぎるので写真のように模型を 試作した結果、1.6倍にすることにしました。(写真の真ん中)
この倍率でデザインを進めてもらって、その結果も見ながら調整することにしました。
土塁模型(正面から) 土塁模型(斜めから)
2014年6月23日 第2回目の制作会社による現地調査ということで、まず古河歴史博物館を訪問。古河城のジオラマを拝見しましながら、これから制作する館林城ジオラマのイメージを共有することが出来ました。 このジオラマは古河歴史博物館のホームページで見ることもできます。古河歴史博物館ホームページのトップ画面から「展示案内」→「展示室2」→「古河城下模型」と順にクリックしてください。素晴らしいジオラマですので、今後の目標にしていきたいと思います。
その後、館林に移動し、城跡を俯瞰できるような場所からの確認ということで、市役所屋上から見学させていただきました。東広場の広大な緑の空間は圧巻でした。また、周辺の緑も豊富で、いかにも「水と緑と歴史の館林」を象徴する風景でした。
最後に場所を移し、6月19日に提供されたデザインの確認結果への対応を依頼し、今後のスケジュールについて話し合いを行い、ジオラマのベースとなる地面の部分の仕様について6月中に確定することになりました。
館林城城址(本丸、南郭) 館林城城址(二の丸)
館林城城址(三の丸・南の部分)館林城城址(千貫門周辺)
2014年6月19日 館林城の3Dパース・6月10日版の修正版です。12日に検討を依頼したものの対応版です。対応内容はこれから確認しますが、少しずつお城が形になって来ています。
特に今回は三の丸の千貫門から土橋門という、館林城の有名どころ(今の市役所北側から市民会館西側まで)の拡大図面を掲載していますので、イメージがつかみ易くなってませんか?(建物などの詳細は検討中ですので、地形と建物の配置決めが中心です。)
館林城(南東方向から) 館林城(北西方面から)
三の丸(拡大図・千貫門〜土橋門)館林城(真上から)
2014年6月12日 館林城ジオラマ・3Dパースについて、確認結果を制作会社に回答しました。地形変更が13件、サイズ変更が9件の合計22件の指摘を行いました。
2014年6月10日 館林城ジオラマの制作を委託している会社より館林城の3Dパースが送られてきました。3次元の設計モデルのようですが、このように少しでも形になると現実感が増してきます。
細かい建物の設計はこれからですが、全体の地形について14日までに確認するよう依頼がありましたので、担当の方で進めます。
館林城(南東方向から) 館林城(北西方面から)
館林城(真上から)
2014年6月9日 館林城の古絵図、「尾曳稲荷神社絵馬」や『館林城調査報告書 第1集「城郭図とその変遷」を参考に、館林城の“建物”の検討を行い、その予想配置図を作成しました。ジオラマ制作は専門会社に委託していますが、 ジオラマ製作委員会としても、募金・協賛金をお寄せいただいた市民の皆様のご期待に応えるための、検収資料にしていきたいと思います。
ところで、全国に残る江戸時代の城絵図には、櫓、石垣、城門、井戸などの記載はあるものの、その他の建物はほとんど書かれていないものが多いのですが、館林城については全ての建物ではありませんが、一部の名称が書かれているものがあります。 しかし、建物の構造までが分かるものでもありませんので、複数の資料間の記述を比較しながら検討を進めています。最終的には同時代の他地域のお城も参考にしながら決めて行きたいと思います。
館林城の建物 館林城の建物(本丸部分)
2014年5月29日 館林城ジオラマ設計のための第1回現地調査を実施しました。
当日はジオラマ製作を委託した会社様、文化振興課様とジオラマ製作委員会担当者が参加し、館林城の城絵図実物を拝見しながら今後の調査方針も含めて意見交換。
またその後、館林城の位置情報の基準として、今に残る館林城土塁(順に三の丸跡、尾曳稲荷神社、本丸跡、館林女子高)を中心に実地踏査を行いました。
館林城絵図を見ながらの意見交換 館林城絵図(部分)
三の丸跡土塁 尾曳神社脇の土塁
本丸跡の土塁(向井千秋こども科学館南側) 館林女子高敷地内の土塁